♪「シャンソンを貴方に…」〜シャンソン情報TV番組オンエアのご案内〜
東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)にて毎回多彩なゲストをお迎えして見ごたえのある30分番組となっています。
   
☆TOKYO MXTV  監修:大野修平
ナナ・ムスクーリ特集
 4月14日(水) 20h00〜20h30 新人紹介:畠山文男/岩崎桃子
 4月28日(水) 20h00〜20h30 (再放送)
   
アルベール・プレジャン、ダニエル・ダリュー特集
 5月12日(水) 20h00〜20h30 ゲスト:仲マサコ
 5月26日(水) 20h00〜20h30 (再放送)
  仲マサコさんは「不実女の嘆き」を歌います。
   
ミスタンゲット、モーリス・シュヴァリエ特集
 6月9日(水) 20h00〜20h30 ゲスト:石井好子
 6月23日(水) 20h00〜20h30 (再放送)
  石井好子さんは「バルバリ・バルバラ」を歌います。
この「修平のひとりごと」は、2ヶ月ごとに削除いたしますので、必要な方はご自分で保存してください。(管理人)
バックナンバー→  4月 12日〜 19日〜 26日〜  5月 6日〜 10日〜 17日〜 24日〜
 

忘れられない日付  6月4日(金)晴れ

 

 「ティエンナンメンが大変なことになってるぞ」と言いながら、フェルナンが室内に入って来た。彼が手にしていた新聞を覗き込む。写真を見て、「ティエンナンメン」が「天安門」であることを知った。天安門広場に集まった大勢の人たち、装甲車などの写真が目に入った。1989年6月4日に起きた、民主化を求める学生たちの動きを中国人民解放軍が制圧した事件を報じる記事に添えられていた。死者が出たことも書かれていた。フェルナンは「自由の国フランスではあり得ないことだ」と言った。僕たちも当惑しながら頷いた。
 それ以来、6月4日は忘れられない日付となった。

 その日もパリのヤマハ・スタジオの一角でコーヒーを飲んでいた。スタジオは凱旋門に近いデュモン・デュルヴィル通りにある。朝10時に来るフェルナン・ブードゥー Fernand Boudou、ジャン=ピエール・ドルセ Jean-Pierre Dorsay の二人を待っていたのだった。
 ヤマハが新しい自動ピアノを売り出すことになり、それを使う音楽ソフトの一環としてシャンソン・フランセーズの曲を録音することになった。ついては誰かフランス人ミュージシャンを知らないか、と相談を受けたので上記の二人を紹介した。彼らとはジルベール・ベコー日本ツアーで僕が通訳をした時に知り合った。フェルナンはキーボード、ジャン=ピエールはピアノを担当している。
 天安門での惨事を知ってみな暗い面持ちになったけれど、気を取り直してレコーディングを続けた。

 1989年は平成元年。ちょうど僕がパリにいた時に、日本の総理大臣が竹下登さんから宇野宗佑さんに替わったところだった。そのニュースもフェルナンから聞いた。ところが宇野さん、女性問題で退陣。在任期間はたった69日間だった。いったい、あの人事は何だったんだろう。

 6月4日の事件では、天安門広場内で学生たちが虐殺された、という報道がなされた。東京に帰ってから見たTVニュースの映像でも、装甲車が市民を蹴散らすようなシーンがあった。戦車の前に立ちはだかる男の姿も見た。それらの人たちは殺されてしまったんだろうか。自由の女神に模したと思われる「民主の女神」像が画面のなかで倒れてゆくのを呆然と見つめながら、僕のなかで中国のイメージが悪化していくのを止められなかった。

 軍の発砲による流れ弾に当たって死傷者が出たことは事実だけれど、広場では流血の惨事はなかった、というのが真相だと伝えられるようになった。学生たちは広場を退去するように兵士に言われ、素直に従って出て行ったことを当時朝日新聞記者が目撃し、記事にしたのだった。スペイン国営放送のレストレポ記者も同様のリポートを本国に送った。が、広場から締め出された各国マスコミは、一部の学生たちの話に基づいて「虐殺」があったと信じ込み、ニュースを流してしまった。事実に反することを報道すべきではないのは当然のことなのに。
 この事件についての文章のなかで、町田智浩さんは「人は証拠よりも自分の信じたいものを信じる」と述べている。(http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/)マスコミには大いに気をつけていただきたいものだ。

 天安門事件があったからといって、中国の民主化が進んだわけではないようだ。アメリカに次ぐ世界第2位のウェブユーザーがいるにもかかわらず、中国のインターネット規制は厳しく、アクセスできないサイトが多いと言われる。
 経済政策面での改革開放が進んだことは喜ばしい。これからは人の心と行動の自由をもっと認める寛容な国であってほしい。あの日「民主の女神」像とともに倒れた人たちの意思を踏みにじることにならないためにも。

[付記]
この事件についての村田忠禧さんによる詳細な考察『「天安門広場の虐殺」伝説の創出・伝播とその破綻』も参考になる。以下のサイトで読むことができる。
http://www.kks.ed.ynu.ac.jp/sub03/murata-tian'anmen2.html


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces 〜3

 カーラ・ブルーニ
  デビュー・アルバム
 『ケルカン・マ・ディ
  〜風のうわさ』
 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
 「ケルカン・マ・ディ」
  レオス・カラックス
  監督作品PV収録

フランス・アーティスト来日情報

カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
[会場]恵比寿ガーデンホール
[主催]J-WAVE
[後援]フランス大使館文化部
[協賛]恵比寿ガーデンプレイス株式会社
[協力]コロムビアミュージック
    エンタテインメント株式会社
[企画制作]カンバセーション
[料金]\8,500(全席指定・税込)
[チケット取扱い]
チケットぴあ
 0570-02-9966/Pコード:P169-782
ローソンチケット
 0570-063-003/Lコード:L33331
イープラス
 eee.plus.co.jp(PC、携帯から利用可)
カンバセーション
 03-5280-9996(10h00〜19h00)


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

人生いろいろ、言い訳もいろいろ  6月3日(木)曇り

 

 小泉純一郎首相の言葉は日増しに軽くなっていくようだ。昨日の衆院決算行政監視委員会での民主党・岡田克也代表との初対決を伝えるTVニュースを見て、何だか空しさを味わった。
 これまでワンフレーズで思うところを言い表わしてきた小泉さん。「聖域なき構造改革」てな物言いは歯切れいい。が、その口から出る言葉が風船みたいに軽く感じるのは、中身が伴っていないからだろう。バブル期の株価にも似ていると言えるだろうか。ところが、額面の数字は勢いよく上がっていくけれど、必ずしもそれぞれの会社の実態を反映していなかったバブルは「壊れて消えた」。いい教訓が目の前にあることを思い出しておこう。

 昨日の委員会で岡田氏が取り上げたのは、1969年当時に小泉さんが会社に勤めた実績がないにもかかわらず、厚生年金に加入していたという事実。ところが、その会社社長に「会社に来なくていい。あんたの仕事は次の選挙に当選すること」と言われたという。誰が考えてもおかしいんじゃないかと思う。でも先日、小泉さんはその社長を「いい人だ」と言い張って非難を逃れようとした。さらに「首相を辞めたらその社長の墓参りをしたい」とも言った。
 その後、その社長が存命中であることが判明。小泉さんの言葉に実がないことが、またもや浮き彫りにされた。これが世話になった人に対する態度だろうか。見ず知らずの人が示してくれた、ちょっとした好意への感謝の念を持ち続けることを歌ったブラッサンスの「オーヴェルニュ人に捧げる歌」を聴かせたい。

 岡田氏は鋭く突いた。「この際、ちゃんと謝った方がいい。言い訳は見苦しい」。小泉さんの答は、ブラッサンスじゃなくて島倉千代子の歌からの引用だった。「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろだ」。まともに議論すれば負けると踏んだのか、小泉さんはそうやって岡田氏の追及をかわした。逆に「民主党が審議拒否しなければ、十分に審議できた」と言い返される始末。悔しいけど、これは首相に一理あるなぁ。

 「弁明」はギリシア語で「アポロギア」。「言葉」(ロギア)で払いのける(アポ)」が語源だという。小泉さんはたしかに、そんなやり方で強引に自分の立場を正当化しようとしたと言えるだろう。洗練されてはいなかったけれど。
 今回の首相答弁は「鷺(さぎ)を烏(からす)と言いくるめる」類の言い訳だ。

 言い訳は弁明とは異なる。言い訳する場合、相手の言い分を否定できない、後ろめたい気持ちが多少なりともある。それぞれに思い当たることがあるんじゃないだろうか。それに引き換え弁明の場合は、背筋を伸ばして反論する、といったイメージがあるように感じる。相手の言い分に事実誤認や勘違いが含まれていて、それを明らかにしながら、「あなたの攻撃は当たってませんよ」と申し開きするのが弁明だろう。ユーモアを交えて切り返せたらなおいい。声を荒げて屁理屈をゴリ押しするような真似はやめましょうよ、小泉さん。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
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 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
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 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
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♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces 〜3

 カーラ・ブルーニ
  デビュー・アルバム
 『ケルカン・マ・ディ
  〜風のうわさ』
 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
 「ケルカン・マ・ディ」
  レオス・カラックス
  監督作品PV収録

フランス・アーティスト来日情報

カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
[会場]恵比寿ガーデンホール
[主催]J-WAVE
[後援]フランス大使館文化部
[協賛]恵比寿ガーデンプレイス株式会社
[協力]コロムビアミュージック
    エンタテインメント株式会社
[企画制作]カンバセーション
[料金]\8,500(全席指定・税込)
[チケット取扱い]
チケットぴあ
 0570-02-9966/Pコード:P169-782
ローソンチケット
 0570-063-003/Lコード:L33331
イープラス
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カンバセーション
 03-5280-9996(10h00〜19h00)


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
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『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
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このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

“いい子”は辛いよ(?)  6月2日(水) 晴れ

 

 またしても痛ましい事件が起きてしまった。信じられない、という思いが強い。
 長崎県・佐世保市の市立大久保小学校で、小学6年生の女児が同級生の御手洗怜美さんをカッターナイフで切りつけ、殺害した事件。
 なぜそんなことになってしまったんだろう。なぜ仲が良かったと伝えられる友人を死に至らしめる気持ちになったんだろう。なぜ学校で犯行に及んだのだろう。なぜ刃物を用いなければならなかったのか…。
 次から次へと「なぜ」が胸の内に湧き起こって来る。が、どの「なぜ」についても満足に答えられない。その女児の行動とその心情は僕の想像を遥かに超えてしまっている。いま、戸惑いと混乱のなかにいる。

 殺された怜美さんも手を下した女児もいい子だったという。どの事件でも「まさか、あんないい人が」と言われることが多い。周囲の人たちが述べるそうした印象は間違ってはいないのだろう。しかし、事件を起こしたのはまさにその“いい人”なのだ。

 また今回も、“いい子”による殺人事件だ。“いい子”なのになぜ犯行に走ったのだろうか。“いい子”ってそもそも何なのか。
 普通に考えてみれば“いい子”のイメージはおおよそ次のようなものだろう。親や教師の言うことをよく聞く。素直である。性格が前向きで明るい。隣近所の人たちに挨拶する。勉強ができる。スポーツが得意。はきはきしている。友人たちから人気がある。幼いきょうだいの面倒をよく見る。他人に親切である。いじめに加わらない。掃除当番などをサボらずにこなす責任感がある。動物に優しい…。その他にも大人の目から見て快い、子供らしい自然な振舞いのすべて。

 いい意味でも悪い意味でも、子供は自分を取り巻く大人たちの顔色を見ながら育つ。こういう口のきき方をすれば叱られるとか、こう振舞えば褒められるとか、自分の行動に大人たちが示す反応を心に刻みつけてゆく。
 要領のいい子は、なるべく大人の気に入るような行ないをするように心がけるだろう。自分を抑えてまでも。僕は幼い頃、それが得意ではなかった。「したいことはしたい、嫌なことはしたくない」という、ごく単純な行動原理しか持ち合わせていなかった。だから親からも周囲の人たちからも、わがままな“悪い子”というレッテルを貼られた。叱られ、それで足りなければ叩かれた。痛い思いをしながら、世間のルールに自分を合わせていくことを覚えていった。でも、未熟ながら、そこには自我の目覚めがあったのも事実だ。(自己弁護かな?)

 “いい子”は痛い目になんか遭わずに、楽しく幼い日々を過ごすことができるだろう。でも“いい子”にも自我はある。「ほんとはこうしたい」と、大人の目が届かない心の底で思っている自分がいる。そうした思いがある瞬間に噴出するのではないだろうか。その時、思いもかけない凶暴な行動をしてしまうこともあるだろう。
 “いい子”は実は辛いんじゃないか。もっと肩の力を抜いてのびのびしていいんだよ、とリラックスさせてやってもいいだろう。昔の“悪い子”はそう考える。


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映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
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[出演]
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公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
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 カーラ・ブルーニ
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カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
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[協力]コロムビアミュージック
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チケットぴあ
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ローソンチケット
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『素顔のエディット・ピアフ』
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見当たらない、見つからない  6月1日(火) 雨

 

 僕のまわりではよく物が行方不明になる。子供の頃からそうだった。さすがに教科書なんかはランドセルのなかや机の上にあるのだけれど、プリントとか消しゴムとか細々した物が姿をくらます。気がつく所をひととおり探してみても見つからない。母に言わせると、僕の探し方は身のまわりの上っ面だけを見ているから駄目なんだという。本人は真剣に探しているつもりなのに…。

 物がいつの間にかどこかに消えるという現象は、いまに至るまで続いている。必要な本が乱雑に積み上げた本の山にまぎれてしまう、なんてことはしょっちゅうだ。それが見つからないと気分が落ち着かない。仕事に取りかかっても、気持ちはそっちの方を向いている。で、仕事に身が入らないという結果になってしまう。能率が上がらないこと夥しい。

 本に限らない。相変わらず、ちょっとした物がすぐにどこかに失せる。うんざりしながら探す。運良く見つかることもあるが、見つからないことも多い。せっかく出て来た物をまたどこかへやってしまうなんていう間抜けなこともやる。そんな時、自分が嫌になってくる。失くし物に関して僕は学習能力が人よりも劣るんだろうか。それでも、思いがけない好運に恵まれるかもしれないセレンディピティ serendipity に希望を託している。

 バインダー型ノートが見当たらない。かれこれ1カ月近く探しているけれど、見つからない。リュックのなか、本棚、部屋中を探した。外出時に立ち寄った喫茶店にも問い合わせた。が、月が変わった今日に至るまで出て来ていない。
 情報は一元化した方がいいだろうと思い、そのノートに新聞の切り抜きや資料などを溜め込んでいた。だから、手元にないと困る。こんなに探しても見つからないとは、どこに行ってしまったやら。四次元世界との間にある裂け目にでも紛れ込んでしまったんじゃないだろうか。ごみ箱に落ちたのに気づかず、そのまま捨ててしまったのかもしれない。あるいはノートが意思を持っていて、あまり大事にされてないのを不満に思って出て来ないことにしてるのかな。

 見つかった、と思って喜んだのは夢のなかでだった。たしかに見慣れたノートの表紙が鮮やかにそこにあった。「ああ、よかった。もう失くさないぞ」。目が覚めて身辺を見まわすけれど、影も形もない。正夢じゃなかった。何ひとつ事態は変わっていない。ごみ箱に落ちたのに気づかず、そのまま捨ててしまったのだろうか。悪い想像ばかりしてしまう。

 言葉の意味を探ったり、いろんな事項を調べたりするのは大好きだ。が、探し物は得意ではない。何ともバランスが良くないなぁ。探索好きの探し物下手が僕という人間だ。でも、希望を捨てずにいよう。あのノートが猫みたいに物陰から僕の様子をうかがっていて、気分が乗った時にすっと現われないとも限らないから。それまでは静かにしていよう。素直に出て来たがらないノートのご機嫌をこれ以上損ねないためにも。


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 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
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  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
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 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
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♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
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詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


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 カーラ・ブルーニ
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 『ケルカン・マ・ディ
  〜風のうわさ』
 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
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カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
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ローソンチケット
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『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
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《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
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  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
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このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

マヌーシュ・スウィングに酔う  5月31日(月) 晴れ

 

 いま頃はもうフランスへ向けて飛行機に乗っていることだろう。僕たちに大いなる喜びと熱い感動を残して彼らは去って行った。彼らとはジャンゴ・ラインハルトの精神を受け継ぐ、マヌーシュ・スウィングの旗手たち。
 昨日、午後4時30分から九段会館大ホールで「サムソン・シュミット・カルテットwithドラド&チャボロ・シュミット」コンサートが開かれた。

 会場内に入ると、キヨシ小林&ジプシー・スウィング・ギャングもカフェ・パフォーマンスを繰り広げ、気分を盛り上げている。立見が出るほどの賑わい。1週間前、彼らとチャヴォロのレコーディングに立ち会った時の熱気を思い出す。
 チャヴォロのマネージャーであるベアトリスさんがいたので、他の都市でのコンサートの様子はどうだったか尋ねた。「とても良かった」と顔をほころばせる。そうだろうな、と思う。彼らの音楽には理屈はいらない。その情熱は聴いているだけで伝わるのだから。

 25歳のサムソン・シュミット Samson Schmitt はこれからのマヌーシュ・スウィング・シーン注目のギタリスト。ティンボ・メルシュタイン Timbo Mehrstein(ヴァイオリン)、マヨ・ユベール Mayo Hubert(ギター)、ジャン・コルテス(ベース)とともにカルテットを組む。
 サムソンの父親でチャヴォロ・シュミット Tchavolo Schmitt の従兄弟に当たるドラド・シュミット Dorado Schmitt は赤いジャケットを着て登場。そのお洒落な気分は、彼が弾くギターやヴァイオリンにも反映されているようだ。
 ヴァイオリンが入ることによって、マヌーシュ・スワイングにより細やかな感情表現が加わった。ヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリとジャンゴが結成したフランス・ホット・クラブ五重奏団を想い起こさせるメンバー構成だ。

 シャンソン・フランセーズに関わる者として嬉しい驚きだったのは、ドラドがヴォーカルを披露したこと。リナ・ケッティ Rin Ketty やジャン・サブロン Jean Sablon のレパートリーとして知られる「待ちましょう」"J'attensdrai" を小粋にスウィングさせた。歌い出したものの、チャヴォロとの呼吸が合わずに何度かやり直していた。が、それもまた面白い。
 シャンソン・フランセーズからは「今宵ただひとり」"Je suis seule ce soir" も演奏された。こちらはチャヴォロがリードを取った。彼らとシャンソン・フランセーズの歌手とのコラボレーションがあったら面白いかもしれないなぁ、なんて勝手な想像をしてしまう。

 サムソン・カルテットのまとまりもいい。が、チャヴォロが登場した途端にステージそのものがパッと明るくなり、グループ全体がヴィヴィッドな輝きに包まれるから不思議だ。彼のギターの音は大きいだけでなく、煌いているのだ。時に激しく、時に繊細。緩急自在に弾き分ける。爆発する天才、とでも言うしかない自由さ。あの奔放な音の洪水に身をさらしても気分が晴れないという人は、たぶん心が病んでいるのだろう。すぐ医者に行ったほうがいい。

 素晴らしいエネルギーを貰って、さあ、今秋世に送り出す本の原稿の残りを書くぞ。

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オーマガトキのTさんが写真をくれたので記念に掲げておこう。キヨシ小林&ジプシー・スウィング・ギャングにチャヴォロが参加したレコーディングの際に通訳した時のもの。

5月22日、赤坂コロムビア・スタジオで。レコーディングを終えてほっとひと息。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces 〜3

 カーラ・ブルーニ
  デビュー・アルバム
 『ケルカン・マ・ディ
  〜風のうわさ』
 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
 「ケルカン・マ・ディ」
  レオス・カラックス
  監督作品PV収録

フランス・アーティスト来日情報

カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
[会場]恵比寿ガーデンホール
[主催]J-WAVE
[後援]フランス大使館文化部
[協賛]恵比寿ガーデンプレイス株式会社
[協力]コロムビアミュージック
    エンタテインメント株式会社
[企画制作]カンバセーション
[料金]\8,500(全席指定・税込)
[チケット取扱い]
チケットぴあ
 0570-02-9966/Pコード:P169-782
ローソンチケット
 0570-063-003/Lコード:L33331
イープラス
 eee.plus.co.jp(PC、携帯から利用可)
カンバセーション
 03-5280-9996(10h00〜19h00)


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。