♪「シャンソンを貴方に…」〜シャンソン情報TV番組オンエアのご案内〜
東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)にて毎回多彩なゲストをお迎えして見ごたえのある30分番組となっています。
   
☆TOKYO MXTV  監修:大野修平
ナナ・ムスクーリ特集
 4月14日(水) 20h00〜20h30 新人紹介:畠山文男/岩崎桃子
 4月28日(水) 20h00〜20h30 (再放送)
   
アルベール・プレジャン、ダニエル・ダリュー特集
 5月12日(水) 20h00〜20h30 ゲスト:仲マサコ
 5月26日(水) 20h00〜20h30 (再放送)
  仲マサコさんは「不実女の嘆き」を歌います。
   
ミスタンゲット、モーリス・シュヴァリエ特集
 6月9日(水) 20h00〜20h30 ゲスト:石井好子
 6月23日(水) 20h00〜20h30 (再放送)
  石井好子さんは「バルバリ・バルバラ」を歌います。
この「修平のひとりごと」は、2ヶ月ごとに削除いたしますので、必要な方はご自分で保存してください。(管理人)
バックナンバー→  4月 19日〜 26日〜  5月 6日〜 10日〜 17日〜 24日〜 29日〜
 

メールマガジンに思うこと  6月11日(金)曇り

 

 メールマガジン、通称メルマガをいくつか購読している。世界情勢やIT関連のニュース、ワインやフランス情報などだ。サイトと違って、こちらからアクセスしなくても自動的にメールボックスに届くので手間がかからなくていい。
 ところで、メルマガってどんな人たちが読んでいるんだろう。そんな疑問に答えてくれているのがjapan.internet.com6月2日号に掲載された、吉田憲人さんの記事だ。(http://japan.internet.com/wmnews/
 メルマガ読者を次の2種類に分けている。

1)時間を節約するためにメルマガを読む。
2)時間を浪費するためにメルマガを読む。

 なるほど、と頷いてしまう。専門書を読んで調べたり、その道のプロに話を聞きに行ったりする時間はないけれど、大まかにあるジャンルについての知識を得たい、という人にメルマガは向いている。特にビジネス関連の情報が手っ取り早くほしい、と望む読者は(1)に属すると言えるだろう。
 仕事に結びつく情報ではなく、趣味嗜好を満足させる知識を仕入れるためにメルマガを利用する人は(2)に分類されると考えていいだろう。

 実に多種多様なメールマガジンが発行されている。新たに創刊されるものも少なくない。手軽な情報入手のツールとして定着しているようだ。ところが、メルマガの現状を憂える意見もある。
 「日本独特のインターネット文化として、海外に例を見ない発達ぶりだったメールマガジンに深い陰(かげ)りが差している」と指摘するのは団藤保晴さん。(第146回「メールマガジン全盛期は終わった」「インターネットで読み解く!」2004/06/10号)。この「インターネットで読み解く」というのも、僕が購読しているメルマガのひとつ。
 3月から5月にかけてメルマガの発行部数が2%低下している、と団藤さんは報告する。1997、98年頃からあるメルマガも、最近に創刊されたものも含めて減少しているそうだ。その原因を「メルマガ購読に新規に参入する読者がほぼ枯渇したことにある」と、団藤さんは見る。インターネットが10代から30代では90%に達し、40代も84%という現状ではこれらの年齢層から新たな購読者は出てこない、という分析だ。そこで「残る未開拓層はデジタル・ディバイド傾向が強い50代以上でしかない」と結論づける。

 僕の考えを付け加えてみる。読者が「これは面白そうだ」と思って購読を始めても、読む暇がないので解約する、ということもあるんじゃないだろうか。そうした読者が増えれば部数も減ることにつながるだろう。
 さらに、読む側のキャパシティの問題もある。野口悠紀雄さんは書いている。

「いまや情報を集めるよりも、集めた情報を読むために、はるかに多くの時間がかかる。つまり、いまや最大のネックは、人間の情報消化能力なのである」(『時間旅行の愉しみ』p.191 ダイヤモンド社、1998年)

 そのとおりだと思う。ただでさえメールボックス内には必要なメール、ウイルス感染メール、スパムメールがひしめき合っている。さらにメルマガが届いても開いて読む気にもなれない、読者がそう思っても無理はない。
 でも僕は、購読しているメルマガが廃刊にならない限りおつき合いするつもりです、ハイ。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces 〜3

 カーラ・ブルーニ
  デビュー・アルバム
 『ケルカン・マ・ディ
  〜風のうわさ』
 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
 「ケルカン・マ・ディ」
  レオス・カラックス
  監督作品PV収録

フランス・アーティスト来日情報

カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
[会場]恵比寿ガーデンホール
[主催]J-WAVE
[後援]フランス大使館文化部
[協賛]恵比寿ガーデンプレイス株式会社
[協力]コロムビアミュージック
    エンタテインメント株式会社
[企画制作]カンバセーション
[料金]\8,500(全席指定・税込)
[チケット取扱い]
チケットぴあ
 0570-02-9966/Pコード:P169-782
ローソンチケット
 0570-063-003/Lコード:L33331
イープラス
 eee.plus.co.jp(PC、携帯から利用可)
カンバセーション
 03-5280-9996(10h00〜19h00)


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

太陽と金星のランデヴー  6月10日(木)曇り

 

 8日火曜日、新聞やTVでも話題が盛り上がった「金星の太陽面通過」。科学に弱い僕も胸をときめかせたひとりだった。何しろ130年ぶりの天体現象。この機会を逃すな、とばかりに世界各地で観測に熱が入ったようだ。僕も壮大な宇宙に思いを馳せるいい機会と受け止めた。

 インターネット上に"LIVE VENUS 2004" http://www.live-universe.org/
という専門サイトが開設されていた。トップページ左側に「現状表示」という欄があって、太陽のイラストが掲げられている。デジタル時計が、刻一刻と“その時”までをカウントダウンし続け、いやが上にも期待感をそそる。

 イラン、東京、横浜、岡山などの中継地からの映像が入ってくることになっていた。しかし僕の場合、イランから送られてきた画像をやっと見ることができたくらいで、他の地域からのものはキャッチできなかった。それでも各TV局が工夫を凝らして鮮明画像を流してくれたので、とりあえず「金星の太陽面通過」を見ることができた気分に浸った。もちろん、ヴァーチャル体験にしか過ぎないんだけど。

 巨大な太陽面を、小さな金星の影がゆっくり移動して行った。金星がまるでホクロみたいに見えた。そこで、ホクロについてちょこっと考えた。漢字で書くと「黒子」。見たまんま、だなぁ。これをフランス語に置き換えると、"grain de beaute"(グラン ド ボーテ)となる。直訳すれば「美しさの粒」とか「美しさの実」といった感じ。美を引き立てるアクセントとして、積極的にホクロを定義づけている。ま、彼我の違いをあげつらっても仕方ないけどね。

 シャルル・トレネのシャンソンに「太陽と月」"Le soleil et la lune"というのがある。太陽が月とデートの約束をした。とはいえ、無事に会うことができるんだろうか。だって、太陽は昼、月は夜と、空に輝く時間帯が決まってるから。案の定、ルフラン(繰返し句)でこう歌われる。

太陽は月とデートの約束がある
だけど 月はそこにいなかった そこで太陽は彼女を待つ

Le soleil a redez-vous avec la lune
Mais la lune n'eat pas la et le soleil l'attend

 フランス語で太陽は男性名詞、月は女性名詞なので「太陽は彼女を待つ」となる。トレネの発想が凄いのはその先だ。「パパがそれを見たんだってさ…」"Papa dit qu'il l'a vu ca lui..." と付け加えている。永遠に会うことができない太陽と月のランデヴーをパパが見てたんだって、という愉快なオチだ。

 今回、太陽と金星は130年の時を隔てたとはいうものの、ちゃんとランデヴーできたのだからめでたい。地球はちょうど両者を背後から見る位置にあった。たとえてみれば、トレネのシャンソンの“パパ”の立場になったわけだ。僕たちも「太陽と金星のランデヴーを見たよ」って大きな声で言ってみようか。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces 〜3

 カーラ・ブルーニ
  デビュー・アルバム
 『ケルカン・マ・ディ
  〜風のうわさ』
 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
 「ケルカン・マ・ディ」
  レオス・カラックス
  監督作品PV収録

フランス・アーティスト来日情報

カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
[会場]恵比寿ガーデンホール
[主催]J-WAVE
[後援]フランス大使館文化部
[協賛]恵比寿ガーデンプレイス株式会社
[協力]コロムビアミュージック
    エンタテインメント株式会社
[企画制作]カンバセーション
[料金]\8,500(全席指定・税込)
[チケット取扱い]
チケットぴあ
 0570-02-9966/Pコード:P169-782
ローソンチケット
 0570-063-003/Lコード:L33331
イープラス
 eee.plus.co.jp(PC、携帯から利用可)
カンバセーション
 03-5280-9996(10h00〜19h00)


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

「黄金のバラ」は健在だった  6月9日(水)

 

 「シャンソンが好きですが、現地ではなかなか良いものがわかりません」と、Yさんから届いた問い合わせのメールは結ばれていた。たしかに案外、パリではシャンソン・フランセーズについての情報は手に入れにくいかもしれない。手っ取り早いのは「パリスコープ」あたりを手に取ることだけれど、見たことも聞いたこともないアーティスト名が並んでいて途方に暮れる、といったことになる。

 日本国内のガイドブックなどでも、シャンソン情報ははっきり言って貧弱だ。ライヴといえば、せいぜい〈ラパン・アジル〉とか〈カヴォー・デ・ズブリエット〉などの案内が出ているくらいだろう。
 それでも、『パリノルール 最新版 PARIS "NOUVEAU" GUIDE』(メディアファクトリー)はかなり頑張っている方だ。「音楽」コーナーでは佐藤絵子さんがクラブ、ジャズのスポット、レコードショップなどを紹介している。さらに、音楽情報フリーペーパー"LYLO"(Les Yeux, Les Oreilles)の見方まで手ほどきしている。パリで好きな音楽のライヴに行きたい初心者にはうってつけだ。

 『パリノルール』には他にも興味深い記事がある。ゴンザレス三上さんがマヌーシュ・スウィングの創始者ジャンゴ・ラインハルトとフェスティヴァルについて、永瀧達治さんがセルジュ・ゲンズブールとボリス・ヴィアンゆかりの地巡礼を、それぞれ情熱をこめて語っている。
 しかし残念ながらこの本にしても、シャンソンは見向きもされていない。古臭い、という判断なんだろうか。やはり、シャンソンをキーワードにパリを歩くガイドブックを僕が作らなくちゃ、という気になる。

 Yさんは6月中旬に仕事でパリに行かれるとのこと。オランピア劇場で6月17日に"La Rose d'Or" (ラ・ローズ・ドール:「黄金のバラ」)という演し物があるが、これはどういうものか、という質問を寄せられた。
 迂闊だった。偉そうなことを言っていながら、1962年に始まったシャンソン・フランセーズのコンクールが健在だったことに、Yさんに聞かれるまで気づいていなかったのだ。勉強不足を恥じるばかり。

 「アンティーブの黄金のバラ」"La Rose d'Or d'Antbes" と呼ばれていたこのコンクールからは、綺羅星のような逸材が輩出している。
 リュシエンヌ・ボワイエの娘ジャクリーヌ・ボワイエ、フリーダ・ボッカーラ、パトリシア・カルリ、ジャクリーヌ・ダノ、ジャン=クロード・パスカル、アリス・ドナ…。1966年にはミッシェル・ポルナレフが「愛の願い」を歌って批評家賞を獲得した。

 その「ラ・ローズ・ドール」が今年も開催される。ジャン=フランソワ・ミカエルやニコール・クロワジール(クロワジーユ、だよなぁ)、ジェーン・マンソン、ダニエル・ギシャールなどの歌が披露される。おや、お懐かしい、といった顔ぶれだ。もちろん、今年も7人の新人たちが競い合う。
 これからの活躍が期待される才能の持ち主たちと、すでにキャリアも人気もあるスターたちが同じステージを踏む。どんな思いをそれぞれに抱くのだろうか。

[付記]
 "La Rose d'Or" の詳細については、以下のオフィシャル・サイトをご参照ください。
 http://www.rose-dor.fr/


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☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
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映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

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 カーラ・ブルーニ
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カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
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『素顔のエディット・ピアフ』
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〈翻訳〉宇藤靖子
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エティエンヌ・ロダ=ジルを悼む  6月8日(火)

 

 「ヌイイの悪戯っ子」"Un gamin de Neuilly" という件名のメールが届いた。ミック・ミッシェルやイヴ・モンタンが歌ったシャンソン「パリの悪戯っ子」"Un gamin de Paris" をもじっている。ニヤッとしてしまう。友人のエリックからのメールだから。
 近況報告がいくつか。今年もカリフォルニアへヴァカンスに出かけるという。いいなぁ。寂しい知らせに目が釘付けになった。

> Mauvaise nouvelle pour la chanson francaise encore une fois, Etienne Roda-Gil est mort hier.

> またシャンソン・フランセーズにとって悪いニュースだ。エティエンヌ・ロダ=ジルが昨日、亡くなったよ。

 えっ、ジュリアン・クレール Julien Clerc のヒット曲「時は過ぎ行く」"Ce n'eat rien"「廃墟で歌う」、"Si on chantait"、「神様がお泣きになるから」"Ca fait pleurer le bon dieu"、「ラ・カリフォルニア」"La Californie" などの歌詞を書いた、あの作詞家が亡くなったのか。彼らのコラボレーションが始まったのは1967年の「騎兵」"La Cavalerie" からだったっけ。“伝説”によれば、ソルボンヌ広場にあった学生たちの溜まり場ビストロ〈レクリトワール〉"L'Ecritoire" で、ロダ=ジルはジュリアンとモーリス・ヴァレ Maurice Vallet に出会ったのだった。そこから彼らの長いキャリアが始まる。

 慌ててフランスの新聞サイトを検索。事実だった。どの記事もロダ=ジルが脳充血のため6月1日に62歳で死去、と報じている。またひとつ、偉大な才能が消えたと思うと悲しい。
 モルト・シューマン Mort Shumann の「マジョール湖」"Lac Majeur"、クロード・フランソワ Claude Francois の「アレキサンドリア、アレクサンドラ」"Alexendrie, Alexendra"。ヴァネッサ・パラディ Vanessa Paradis の「ジョー ル・タクシー」"Jo le Taxi" も彼の作品だった。どれも多くの人々か親しまれ、口ずさまれた曲だ。
 シラク大統領がさっそく「天才的な作詞家の死を悼む」とのコメントを発表している。

 大学のすぐ裏にあった〈カフェ る・たん〉にはフランス文学科の学生や、高校から一緒に上がってきた同級生たちが集まっていた。そこは1973年にできたばかりのカフェ。あの頃の池袋には珍しく、店の外にちょっとしたテラス席があった。店主のNさんはシャンソン好きで、LPレコードで新旧の曲を流していた。
 夜になるとNさんも僕たちも大いに飲んでは、ジュリアン・クレールのアルバム『幻想と寓話』をかけて踊った。「廃墟で歌う」は実にシュルレアリスム風な歌詞なんだけれど、お構いなし。メチャクチャに身体を揺すったものだ。若さと情熱を持て余していたんだろう。いま思えば、そんな自分が恥ずかしくもあり、ちょっぴりいとおしくもある。

 この世界に飛び込んで知り合った東芝EMIのディレクターKさんは、元ジュリアン・クレールファンクラブの設立メンバーのひとりだった。僕もジュリアンの曲が好きだったと言ったら、仕事をくれた。当時の新譜『嫉妬』《Jaloux》全曲の対訳だ。LPジャケットの絵柄は、ワインレッドのバッグから女性がジュリアンのモノクロ写真を取り出している、というもの。
 デビュー当時の僕は嬉しくて懸命に訳した。一筋縄でいかないロダ=ジルの原詞と四つに組んで頭を悩ませたのも懐かしい思い出だ。まだ先行きどうなるか見当もつかない頃に訳した曲たち。いま、そのアルバムは手元にない。誰かに貸したままになっているのかもしれないが、分らない。
 「廃墟で歌う」の一節が頭のなかをぐるぐる回っている。「大都会が/人生を食う」"La grande ville/Mange la vie"

エティエンヌ・ロダ=ジルの冥福を心から祈りたい。


♪Petites annonces 〜1

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他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
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  株式会社 三都企画
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  Tel:03-5443-7576
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映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
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 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces 〜3

 カーラ・ブルーニ
  デビュー・アルバム
 『ケルカン・マ・ディ
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 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
 「ケルカン・マ・ディ」
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フランス・アーティスト来日情報

カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
[会場]恵比寿ガーデンホール
[主催]J-WAVE
[後援]フランス大使館文化部
[協賛]恵比寿ガーデンプレイス株式会社
[協力]コロムビアミュージック
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[料金]\8,500(全席指定・税込)
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(エプコット ALB-0020 2枚組)
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『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。

   


   

さよならレーガンさん  6月7日(月)雨

 

 ノルマンディー上陸作戦決行日「Dデー」60周年に当たる6日、ブッシュ米大統領は当地で開催された記念式典に参加した。9386本の十字架が立つコルヴィル米軍墓地でのブッシュ大統領は演説で、イラク占領に関する米仏両国の意見の対立にはまったく触れなかった。式典の趣旨を配慮したと言えるだろう。「フランスは世界中でアメリカの第一の友人だった」と持ち上げた。18世紀末、アメリカがイギリスから独立する際にフランスの後押しを得たことをも念頭に置いていたのかもしれない。
 シラク仏大統領もまた、礼をもって応えた。「フランスは永遠の友であるアメリカに負うているものを決して忘れない」。アメリカから受けた恩に対して率直に感謝を述べたのだ。

 「永遠の友」への恩義を忘れないとしても、自国の方針を曲げてまでアメリカ一辺倒にはならないのがフランスだ。ここが日本とは大いに違う。もっとも、米仏は先の大戦で連合国のメンバーであり、日本はアメリカと戦争して負けた側という立場の違いはあるけれども。それにしても、政治から経済、文化面に至るまでアメリカの言いなりに甘んじてばかりいるのは、独立国としては何とも歯がゆいことではある。

 今年の記念式典で目を惹いたのは、ドイツのシュレーダー首相も参列したこと。
言わずと知れた、第二次世界大戦当時の敵国だ。同氏によると、敗戦によってドイツもまたナチズムの迷妄から解放されたということのようだ。たしかに、ドイツ国民が全員ナチス党員ではなかった。多くの国民はやはりヒトラー率いるナチスの圧制に喘いでいたと思われるから、シュレーダー氏の言い分も頷ける。

 時を同じくして、大きなニュースが飛び込んできた。ロナルド・レーガン元アメリカ大統領が5日午後5時(日本時間6日未明)に死去したのだ。享年93。「強いアメリカ」を信じ、体現した大統領だった。
 何よりもまず、東西冷戦を終わらせるのに力があった。当時、「悪の帝国」と敵視した旧ソ連のゴルバチョフ大統領を相手取って論戦したのがきっかけとなったのだった。

 レーガン氏にはユーモアのセンスも備わっていた。
 1984年10月22日、ミズーリ州カンザスシティで行なわれたTV討論会。大統領選挙候補者として民主党のモンデール氏、共和党のレーガン氏が意見を戦わせた。
モンデール氏はレーガン氏が高齢であることを取り上げ、自らの若さと活力を強調した。レーガン氏はそれに穏やかに答えた。
 「私は年齢の問題を選挙の争点にはしていない。また、モンデール氏の知識と経験不足も同じように選挙の争点にはしていない」。(向坂寛『対話のレトリック』pp.80〜81 講談社新書、1985年)
 会場は爆笑に包まれたという。余裕あるジョークで相手の矛先をかわす。これこそ、年齢を重ねた人間の叡智というものだろう。

 さよならレーガンさん。後はご安心を、と言いたいところです。が、現大統領のユーモアセンスを信頼していいんでしょうか…。


♪Petites annonces 〜1

☆ピアフの名曲・名唱196曲を手に入れてみませんか。

『エディット・ピアフ大全集 1946-1963』(CD9枚組:東芝EMI CP28-5791〜5799)。
通信販売で、という方は東芝EMI株式会社ファミリークラブ(Tel 03-5512-1763)へ。商品番号「10362」とお申し込みください。
他社のファミリークラブなど通販会社をご利用の場合の商品番号は「GSD-12201-9」。

 [公演問合わせ先]

 ◎「パリ祭」
  パリ祭実行委員会
  Tel:03-3533-1300
  URL:http://www.paris-sai.com

 ◎ミュージカル『エディット・ピアフ』
  株式会社 三都企画
  東京都港区芝3-40-6港ビル本館6F
  Tel:03-5443-7576
  Fax:03-5443-7295
  mail:san@mitokikaku.co.jp
  URL:http://www.mitokikaku.co.jp

 ◎『愛の讃歌〜ピアフとマルセル 愛の手紙』
  バウスプリット株式会社
  東京都江東区富岡2-5-6-101
  Tel:02-3642-4422
  Fax:02-3642-4423


♪Petites annonces 〜2

映画『ベジャール、バレエ、リュミエール』

[監督]
  マルセル・シューバッハ

[出演]
  モーリス・ベジャール、ジル・ロマン、エリザベート・ロス、小林十市、クリスティーヌ・ブラン、ジュリアン・ファヴロー、オクタヴィオ・スタンリー、モーリス・ベジャールバレエ団

公開は6月19日から、恵比寿ガーデンシネマで。
 tel.03-5420-6161
 http://www.cineplex.co.jp

詳しい情報はhttp://www.bcommebejart.comをご参照ください。

 バルバラ、ジャック・ブレルのシャンソンが多用され、モーリス・ベジャールのひとつのバレエ作品『リュミエール』が創り上げられるまでを追ったドキュメンタリー。プログラムに僕が映画で取り上げられたシャンソンについての解説を書いています。


♪Petites annonces 〜3

 カーラ・ブルーニ
  デビュー・アルバム
 『ケルカン・マ・ディ
  〜風のうわさ』
 (コロムビア V2CP-181)
 日本盤のみCD extra
 「ケルカン・マ・ディ」
  レオス・カラックス
  監督作品PV収録

フランス・アーティスト来日情報

カーラ・ブルーニ Carla Bruni

[日時]6月21日(月)、22日(火)
    18h30開場 19h15開演
[会場]恵比寿ガーデンホール
[主催]J-WAVE
[後援]フランス大使館文化部
[協賛]恵比寿ガーデンプレイス株式会社
[協力]コロムビアミュージック
    エンタテインメント株式会社
[企画制作]カンバセーション
[料金]\8,500(全席指定・税込)
[チケット取扱い]
チケットぴあ
 0570-02-9966/Pコード:P169-782
ローソンチケット
 0570-063-003/Lコード:L33331
イープラス
 eee.plus.co.jp(PC、携帯から利用可)
カンバセーション
 03-5280-9996(10h00〜19h00)


♪Petites annonces♪
『素顔のエディット・ピアフ』
(エプコット ALB-0020 2枚組)
〈発売・販売元〉エプコット
http://www.alcine-terran.com
『エディット・ピアフ 天に届く声』
《Edith Piaf la voix montait jusqu'au ciel》
『エディット・ピアフ
  シャンソンの誕生』
《Edith Piaf Quatre ans deja》
〈翻訳〉宇藤靖子
〈協力〉大野修平
¥9,240(本体価格\8,800)

このDVDについては、4月23日付「幸せなのは一日に10分だけ…」に紹介文を書きました。本欄上部の「バックナンバー」で当該の日付をクリックしてご参照ください。