いま、ポエジーのある歌が聴きたい!
大野修平著 『わが心のシャンソン 〜 そして詩人の魂をめぐって』

平凡社刊 定価:1575円[税込]全国の書店で好評発売中。

大野修平が出会った歌手とシャンソンたち。原詞と対訳を掲げてその魅力を探る。
〈収録アーティスト〉シャルル・トレネ/イヴ・モンタン/フランシス・ルマルク/レオ・フェレ/コラ・ヴォケール/セルジュ・ゲンズブール/ジャンヌ・モロー/ジャック・ブレル/ジョルジュ・ブラッサンス/ピエール・バルー/ジュリエット・グレコ/ジョルジュ・ムスタキ/ジルベール・ベコー/エディット・ピアフ/シャルル・アズナヴール そして21世紀のシャンソン歌手たち。


大野修平、最新の書き下ろしが刊行されました。
どうぞ書店でお手に取ってご覧下さい。

『哀愁と歓びのシャンソンの名曲20選〔CD付〕』
(中経出版)¥1,800

シャンソン関連のコラム、シャンソンゆかりの場所を示した
パリのイラスト地図も入ってます。
よろしかったらご感想やご意見をメールなどでお寄せ下さい。

◇ お 知 ら せ ◇
 大野修平が講師を担当する「シャンソン de フランス語」が始まりました。インターネットでフランス語のレッスンができます。ご利用には料金がかかりませんのでお気軽にどうぞ。
動画レッスンURL:http://www.unself.jp/
トップページから「語学」の項目をクリックしてお入り下さい。
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アンリ・サルヴァドールが亡くなった  2月15日(金)晴れ

   

 このニュースを13日、インターネット版のフランスの新聞で知った。パリの自宅で、動脈瘤破裂が死因という。享年90。

 あの底抜けに明るい、屈託のない大きな笑い声はもう永遠に僕たちのそばから消え去ってしまったのだ。
 あの天鵞絨(びろうど)のような、ソフトで滑らかな歌声がもう二度と聴けなくなってしまった。

 シャンソン・フランセーズの歴史に大いなる足跡を印したアンリ・サルヴァドール。第二次世界大戦以前に生まれたシャンソン歌手がまたひとり欠けた。言葉にならないほどの悲しみだ。

2007年のパレ・デ・コングレ公演を知らせるポスター (photo par Yasu)

 シックでお茶目なエンターテイナー、アンリ・サルヴァドール。
 そのステージを二度観たことがある。
 最初は1995年、〈カjノ・ド・パリ〉。友人のエリックが僕のためにチケットを買っておいてくれた。
 赤い座席とリドー・ルージュ(赤い緞帳)が目にも暖かい。

 ギターを抱えて登場したアンリ・サルヴァドールに、客席のあちこちからリクエストの声がかかる。やはり圧倒的に多いのが「シラキューズ」"Syracuse"。サルヴァドールはニコニコ笑いながら答えた、「そんなに急いでるんですか?」。客席は笑いの渦。
 第2部。指揮者の衣裳でステージに現われた。客席に背を向けて、ミュージシャンたちを指揮する。曲目はブラームスの「交響曲第五番」。途中で指揮棒を止め、僕たちの方を振り返っていたずらっぽく言った。
 「彼らはコンセルヴァトワールを首席で卒業した人たちです。でも、いま、私が棒を振らない限りこのまま何もできないんですよ」。
 これを何度も繰り返して笑いを誘った。

 そして有名なジンのTVコマーシャル。「アメリカに行った時、朝からTVでジンのコマーシャルをやっているのを見た」と前置きして演じる。
 同じ人物が時間を変えて画面に登場する度に一杯ずつジンをあおり、「何とかジンをどうぞ」と宣伝するというもの。実際にアンリ・サルヴァドールはステージ上に用意されたジンを飲んでみせる。水だと思うけれども。
 夜になってもその人物が出てくるが、朝から飲み続けているので、もうヘロヘロ。最後に商品名を言おうとするのだけれど、言葉にならないほど酔っている。で、ジンを口に含んだかと思うと、それをプワァーっと最前列の客席めがけて吹き出す。一歩間違えれば下品になりかねない芸を爆笑のうちに終わらせる。見事と言うほかはない。

 二度目にアンリ・サルヴァドールを観たのは2002年、東京・渋谷のシアターコクーン。ちょうど用があってパリに行っていたのだが、東京公演初日に間に合うように急いで帰ってきた。
 通訳の女性が時々ステージに出てきた。彼の言ったことを訳し終えたその女性をステージ下手までエスコートして行ったり、ジェントルマンぶりを発揮していた。
 白いスーツ姿が実にお洒落な印象を与えた。ギターを弾いて1曲歌った。バックミュージシャンのひとり、ドミニク・クラヴィックがアンリ・サルヴァドールの演奏についてこう語ったのを憶えている。「ちょっと指の動きがスムーズじゃない時もあるけど、彼はすごいよ」。

 リサイタル後、楽屋に行った。素晴らしいパフォーマンスに謝辞を述べたかった。ついでに彼の自伝 ≪Attention ma vie≫(JCLattes, 1994)にサインして貰った。
 この本、表紙ではちょいと二枚目の顔をしている。ところが、裏表紙では破顔一笑。アンリ・サルヴァドールのクルーナーとしての顔と、お笑い芸人としての側面とをよく表わしている。

1.アンリ・サルヴァドール自伝≪Attention ma vie≫、2.裏を返すと…

 3月8日(土)の銀座産経学園での授業ではアンリ・サルヴァドールのシャンソンをかけながら追悼するつもりだ。
 偉大なるアーティスト、アンリ・サルヴァドールの冥福を心からお祈りします。

 去年の東京公演を観た、銀座産経学園の僕の講座の受講生である磯貝幸枝さんにその時の感想を書いていただいた。ご本人の了解を得て、全文を掲載させていただく。

*  *  *  *  *  *

アンリ・サルヴァドールのステージを観て

磯 貝 幸 枝

 2007年9月、お洒落な六本木の新しいビルボードライヴ東京。
 ステージの後ろは大きな窓ガラスになっていて、ライトアップされた夜景が見えるような設計になっています。(開演時は赤いビロードのカーテンが閉まります)

 私の席はせり出した格好の2階カウンターでしたが丁度真正面で、ステージをちょっと見下ろす格好の位置でした。ピアノの上には彼のトレードマークの白い帽子(ボルサリーノ?)が置かれています。

 気分は最高! ワクワクしながら彼の登場を待ちました。
 9人のミュージシャン達が後ろに横一列並びに座り、3曲バンド演奏が終わると下手の客席から仏人の若い男性スタッフに手を引かれ登場、3,4段ほどある階段を支えられながらステージへ。え! やっぱり御年90歳、大丈夫なの?

 1曲目 La vie c'est la vie が始めると軽快なリズムに身体もスイングしながら歌う姿にそんな心配も吹っ飛んでしまいました。
 ステージ上には背の高い丸椅子が置いてあり、スローテンポな曲の時は、浅くちょっと腰をかけて歌うという具合でした。

 曲目は殆どがREVERANCE からで、13曲位だったでしょうか、夢心地のひと時ではっきり数までは覚えていません。司会者や通訳は入れず、おしゃべりは英語で曲目紹介を時々する程度、「僕は英語が余り得意じゃないんだよ」とおどけて笑わせてくれました。
 衣装は白いシャツに白いパンツ、鮮やかなブルーのジャケット姿で相変わらずお洒落でした。

 サプライズゲストで小野リサが真っ赤なドレスで登場、DANS MON ILE を腕を組んでデュエットしたんですよ!
 この曲をタイトルにした彼女自身のアルバムの中で、J'AI VU を彼とデュエットしてるので、花を添えたのでしょう。それにしても羨ましかったなぁ!

 私の大好きな"Syracuse"も歌ってくれた時の感激は忘れられません。でも何といっても極めつけは AVEC LE TEMPS 最高に素敵でした☆☆☆

 彼の歌声は年を重ねて益々ロマンティックで、慈愛に満ちた包容力で私を包んでくれました。

 「REVERENCE (畏敬)というタイトルを選んだのは僕自身なんです、長い間頑張った自分に最敬礼。今まで出会ったミュージシャンや仲間達に最敬礼、そして何より僕をここまでいかしてくれた音楽に最敬礼しようと言う思いがこのタイトルにこもっています。
 このアルバムのツアーが最後になるでしょう。もう随分長い間舞台に上がってきましたが、最敬礼をして舞台から去りたいという意味もあります」

 2007年3月1日 松山晋也さんの電話インタビュー記事より抜粋。

 この言葉通り無事にツアーを終えて天国に旅立ったアンリ。きっと思い残す事はないかも知れませんね。

   


   

遊びとは分っていても…  2月13日(水)晴れ

   

 遊びとは分っていてもつい夢中になったり、真剣になってしまう事柄が世のなかにはある。
 Web上で簡単な質問に答えるだけで日本語力が診断される。そればかりでなく、「口説き力」までが判定されるという、そんな面白そうなテストがあるというのでサイトを訪れてみた。

 その名も「第3回 全国一斉!日本語テスト」(http://www.atok.com/test/)。
 URLのなかに文字が見えるように、ジャストシステムが開発しているかな漢字変換のための日本語入力システムATOKが実施している。
 身も蓋もない言い方をしてしまえば、同社が発売している『ATOCK 2008』販売促進の一環ということだろう。

 物を書いたり、喋ったりすることを生業(なりわい)としている身だから、日本語だろうとフランス語だろうと言葉には関心が強い。
 大学を出てからというもの、テストとか試験とは縁が遠くなっているのでやや緊張したけれど、やってみた。
 北原保雄さんの『問題な日本語』だって読んでるんだ、自信はあるぞ。

 全10問に5分以内で答えることになっている。拙文をお読みの方々もぜひ試していただきたいので、設問のひとつひとつは明かさないでおこう。
 日常生活のなかで出会いそうなシテュエーションが文とイラストで示され、その場にピッタリの言いまわしを入力する仕組み。

 質問事項は漢字や言葉の意味だけではない。ビジネスシーンでの上司や後輩とのやりとりで、「自分ならこういう言葉遣いをする」という選択も迫られる。僕はビジネスマンではないので直接にこういう場面には出会うことはないけれど、僅かに3年間勤めたサラリーマン時代を思い出しながら答えてみた。

 鼻歌を歌いながら(少なくとも本人はそのつもりで)、全問記入し終えた。
 さて、答合わせ。結果は90点。えっ、100点満点だと思っていたのに…。今日までに92512人がこのテストを受けていて、僕の順位は3449位だと表示された。90点取ってもこの順位なんだから、1位ってどうなってるんだろう。
 ま、普段使わない言葉も質問のなかにあったからなぁ、などと屁理屈をこねてみずからを慰める。

 で、どこをどう判定されるのかよく分らないけれど、僕の「口説き力」なるものはこう出た。「人生・街・現代の表情を鋭く切り取る漫画家型」。
 ふ〜む、当たらずといえども遠からずっていう気もするなぁ。

 ご親切に僕の「口説き力」の「基本タイプ」も示してくれている。

生来のギャンブラー気質であるあなたは、口説き方もその場のひらめきに任せるタイプ。ただ、勘が鋭すぎるあまり、決断に迷う場面もしばしば。物静かな性格なため、ミステリアスな人物として位置づけられそうです。

 物静かでミステリアスかぁ。う〜む、当たっているような、当たっていないような…。

 ついでに「あなたの武器」というのまで教えて貰える。

豊かなインスピレーションがあなたの切り札。他の追随を許さない独創性にも恵まれています。ただ、積極性に欠けるので、根拠のない自信を持つと吉です。日本語力は上々。ビジネス文章や会話などで、もう少し起承転結を意識することで、説得力がぐっとアップするでしょう。

 自分としては、「積極性に欠ける云々」という箇所に“?”をつけたい。
 僕はむしろ積極性があり、根拠のない自信に満ち溢れている男だ。
 そうでなければ30年間もフリーランスでやってこられないし、自分の本を出してくれなどと出版社に掛け合ったりできるものではない。
 とはいえ、根拠のない自信がいつでも通用するわけではないことも知っている。

 満点を取ることはできなかったものの、「日本語力は上々」との判定は満更でもない。なかなか楽しめる、いいテストじゃないか。(自分の都合のいいように考える癖はこういう時に役に立つ。)
 みなさんも自分の「口説き力」がどの程度か、調べてみてください。

 どうやら僕には、文章や会話に起承転結の意識が欠けているようだ。
 そんなことはない、と反論したいところだ。しかし、説得力のある反証をすぐに思いつくことができない。

 というわけで、本日の「ひとりごと」はこれにて終わる。(やっぱり、起承転結をもう少し考えないと…)

   


   

いろいろな辞書があるものだ  2月8日(金)晴れ

   

 最寄駅のすぐ近くにあったアカシア書店という古本屋が姿を消してしまった。白髪にメガネをかけた高齢の主人は店の奥に陣取って、ノートパソコンのキーボードを叩いていることが多かった。
 その親爺さんの足元にはいつも大きな犬が寝そべっていた。棚に並んだ本を眺めながら奥に行く際、気をつけないとその犬をにぶつかってしまいそうになったものだ。

 文学書から実用書まで、小規模な店ながら粒がそろっていた。コミックやエロ写真集などを置いてないのも店主の見識だったろう。
 そこそこ客は入っていたようだったけれど、一昨年だったか店を閉じた。
 その後は焼きそばやお好み焼きを売る店になっている。

 駅を出た街道沿いにはブックオフが進出している。本が安く手に入るので僕もよく利用する。便利ではあるけれど、古本屋の持つあの独特な雰囲気はない。
 どこかとっつきにくいけれど馴染んでしまえば興味が尽きない、昔ながらの古本屋が消えてゆくのは寂しい。

 少し遠くにもう一軒、古本屋がある。司書房という。こちらも良心的な本を揃えているのでたまに立ち寄る。

 そこで昨年の暮、興味深い本を見つけた。
 著者は小内 一さんで、職業は校正者。本のタイトルは『究極版 逆引き頭引き日本語辞典 名詞と動詞で引く17万文例』。講談社+α文庫の一冊。

 雑誌や書籍の校正をしている小内さんは時々、妙な言いまわしに出会って頭を抱えることがあった。その体験に基づいて編まれていて実用性が高い。
 凡例にこうある。「名詞と動詞の結びつきのなかで、とくに格助詞『を』で結ばれた名詞と動詞の用例を豊富に収録した」。

 見出し語が名詞の場合、その語に「を」をつけて対応語につなげて使う例が示されている。
 要するにこういうことだ。
 見出し語が「愛」だとしよう。これに「を」をつけて使う単語が並んでいる。たとえば
(愛を)あきらめる、(愛を)打ち明ける、(愛を)独占する、(愛を)盗む… といった具合。
 ところが、「囁く」という言い方が抜けているのはどうしてなんだろう。

 「愛の讃歌」と「愛の歓び」という名詞が見出し語に掲げられている。
 シャンソン・フランセーズに関わる者としては嬉しい。これだけでこの辞書を買う気になってしまった。
 冗談はさておこう。

 「愛の讃歌」に「を」をつけてふさわしい語として挙げられているのは、「奏でる」。つなげてみると、「愛の讃歌を奏でる」。
 では、「愛の歓び」はどうだろう。「歌い上げる」という語が掲げられている。つなげてみれば、「愛の歓びを歌い上げる」となる。

 という具合に、引き方を心得てしまえばなかなか使い勝手のいい辞書なのだ。
 動詞を見出し語に立てている例も多い。こんな笑える例があった。

はらはらさせる 動詞 読者。編集者。

 見出し語「はらはらさせる」に「を」を添えて読んでみてほしい。と、こうなる。「読者をはらはらさせる」、「編集者をはらはらさせる」。

 読者は本や雑誌の内容にはらはらさせられる。編集者は著者からなかなか上がってこない原稿にはらはらさせられながら日々を送っている。
 こうういうところに、校正者としての小内さんの経験が生かされているように感じる。

 同じく動詞の「どきどきさせる」には、こう出ている。

どきどきさせる 動詞 心臓。読者。胸。

 「心臓を」どきどきさせる、「読者を」どきどきさせる、「胸を」どきどきさせる、という風に「を」の一字をつけて読む。

 ここにも「読者」が顔を出している。ところが「編集者」は見当たらない。どきどき胸を高鳴らせるのは読者の特権というわけだろう。
 それにひきかえ編集者は、僕のように締め切りを守らない執筆者にはらはらさせられてばかりいる種族ということになるんだろうか。お疲れさまです。

 読者をどきどきさせ、編集者をはらはらさせないような本を書いてみたいと思いを新たにしている。

   


   

百憂千慮  2月6日(水)雨

   

 何やらコムズカシイ四字熟語を表題に選んでしまった。
 于武陵の詩「酒を勸む」末尾の句「人生 別離足る」を、「『サヨナラ』だけが人生さ」という見事な日本語に移したのは井伏鱒二さん。
 氏の顰(ひそみ)に倣って、今日のタイトル「百憂千慮」を僕なりにこう噛み砕いてみたい。「あれもこれも心配だ」。

 中国から輸入された冷凍ギョーザに猛毒が入っていた事件は、いまも波紋を広げている。
 食の安全が叫ばれて久しい。しかし、食料自給率が40パーセントを割っているのがこの国の現状。フランス130パーセント、アメリカ119パーセント、ドイツ91パーセントなど先進各国と比べるとどうしようもなく低い。

 地球的な規模で異常気象が起こり、世界各地で作物の生育状況も尋常でなくなってきている。お金にモノを言わせて世界から食料を買い漁る、という日本のやり方はいつまで通用するんだろうか。

 食料の60パーセントを輸入に頼らざるを得ないこの国。「こんな日本に誰がした」と嘆いてみても始まらない。こうしたライフスタイルを選んだのは他ならぬ僕たち自身なのだから。
 今回の中国製冷凍ギョーザは、僕たちの食への反省を促すきっかけになったことは間違いないだろう。どうするか、は僕たちの判断にかかっている。

 中国発の明るい話題にも目を向けてみよう。
 世界の検索サイトランキングでGoogle、Yahoo!に次いでシェア第3位の地位を占める百度(Baidu:バイドゥ)。1月23日、日本での本格サーヴィスを開始した。(http://www.baidu.jp/

 なかなか使い勝手がいい、と聞いたので覗いてみた。
 シンプルなトップページ。通常のワード検索のほか、画像・動画・ブログ検索ができる。中国ではMP3の音源を検索できるのが評判になっているとのことだけれど、欧米や日本では違法行為なのでNG。

中国の検索エンジン

 百度(Baidu:バイドゥ)というネーミングが面白い。その意味するところが何となく想像できるのは、漢字を使う民族ならではの利点だなぁ。
 資料を読んでみる。「百度」という語は南宋時代の詞人、辛棄疾(1140〜1207)作「青玉案」の次の句から採られた。「衆里尋他千百度(人々の中で、彼を千度百度探す)」。この詞は、意中の人が人混みを離れてひとり寂しく佇む様子を歌ったものという。

 さてその性能は如何に。
 試みに「シャンソン」をキーワードにして百度(Baidu:バイドゥ)、Google、Yahoo!で検索結果を比べてみた。

▼百度(Baidu:バイドゥ):関連ウェブは約120,000件 - 0.097秒。
 第1位にランクされているのは、「CHANSON V-MAGIC Official Web Site2008年01月27日Wリーグ試合結果とチームトピック、選手名鑑。応援掲示板、俳句投稿、応援団紹介」。シャンソン化粧品所属のバスケットボールチームのサイトだ。
 当サイト「昨日と今日のシャンソン Webサ・ガーズ」は第11位にランクイン。

▼Google:シャンソン に一致する日本語のページ 約 1,600,000 件 - 0.04 秒。
 無料のウェブ百科事典≪Wikipedia≫(ウィキペディア)がトップ。シャンソンの語義や歴史などが調べられる。
 わがサイトはここでは第4位に登場する。

▼Yahoo!:シャンソン で検索した結果 約3,860,000件 - 0.04秒。
 こちらでも第1位は、シャンソン化粧品のバスケットボールチームのサイト。
 ご覧の「Webサ・ガーズ」は第7位に顔を出す。

 検索に要する時間に限って言えば、0.0097秒の百度(Baidu:バイドゥ)は速い。
 検索結果。先行2大検索エンジGoogle、Yahoo!では僕のサイトはトップ10入りしているのに、新興の百度(Baidu:バイドゥ)では11位…。まっ、いいか。

 当の百度(Baidu:バイドゥ)を率いるCEO(最高経営責任者)、李彦宏(Robin LI)氏の名前で次に検索してみた。こういう結果になった。

▼百度(Baidu:バイドゥ):李彦宏 関連ウェブは約1,320件 -0.001秒。

▼Google:李彦宏 に一致する日本語のページ 約 4,700 件 - 0.27 秒

▼Yahoo!:李彦宏 で検索した結果  約32,800件 - 0.34秒

 う〜む、ここでも百度(Baidu:バイドゥ)の検索時間は速いぞ。

 続いて、ちょいと意地悪かもしれないけれど「天洋食品」で検索してみた。例の中国河北省にある冷凍ギョーザのメーカーだ。

▼百度(Baidu:バイドゥ):「天洋食品」検索した結果、関連ウェブは約90,300件 - 0.001秒

▼Google:ウェブ 天洋食品 に一致する日本語のページ 約 393,000件 - 0.04 秒

▼Yahoo!:天洋食品 で検索した結果 約3,320,000件 - 0.02秒

 またしても、百度(Baidu:バイドゥ)の検索に要する時間は短い。それはいい。上記3項目だけで判断するのは申し訳ないけれど、検索結果の数においては先行2大サイトに比して少ないことがうかがえる。

 とはいえ情報統制の厳しい、共産党独裁の社会主義国家中国がインターネットというオープンでフリーな世界に進出している事実は喜ばしいことではある。
 自由闊達に議論することを指す言葉「百花斉放」「百家争鳴」を生んだ国、中国。「百花繚乱」の情報が百度(Baidu:バイドゥ)を通して広まってくれることを望みたい。

 あとは、利用する僕たちが「百様を知って一様を知らず」にならないようにしなくちゃね。
 嗚呼、百憂千慮(あれもこれも心配だ)。

   


   

2年ぶりの“大雪”  2月4日(月)晴れ

   

 積雪3センチ。昨日の東京は“大雪”だった。雪国に暮らす人たちからは笑われてしまうかもしれないけれども。
 明けて今日は立春。明るい青空が広がっている。いい春が来るような気がする。
 昨夜あちこちの家で豆をぶつけられた鬼たちは、あの雪のなかを逃げ去ったのだろうか。さぞ足が冷たかったことだろうな。

 節分の昨日、一日中雪が降りしきった。青梅マラソンや競馬が中止になったり、東京地方では催し物の番狂わせも相次いだ。
 僕も母の家に行くのを見合わせた。雪に足を取られてすってんころりんなんて嫌だ。雪も降っていない先月上旬、外で転んで額に軽い傷を負ったばかりなのだから。

 昨日の昼下がり、スーパーマーケットに行こうと思い立った。歩いて10分ばかりかかるのだが、日曜日には野菜などの安売りをやっているので重宝している。人参も玉葱も底をついた。そこで買いに行くことにしたのだった。

 家から数百メートルほど歩いて、ふと考えた。重い荷物を手に、しかも傘までさして雪道を歩いて帰って来る途中、足を滑らせてしまうんじゃないか。
 なぁにまだ若いから大丈夫、という気持ちもないと言えば嘘になる。でも、自分を過信しないようにしよう。怪我をしてはつまらない。

 近場にある昔ながらの食料品店で買い物を済ませた。じゃがいもや葱などの他に干柿も買い込んだ。何となくうまそうに見えたから。
 レジには気のいい、お喋りなおばちゃんが陣取っている。支払いを済ませたら飴玉をひとつくれた。ちょいと得した気分。

 雪のなかをペンギンみたいな足取りで(それほど可愛くないか…)、わが寓居まで帰り着く。
 と、駐輪場に可愛らしい雪だるまを見つけた。大きなのと、その右下には小さなのもある。ここに住む親子が作ったものだろうか。手が凍えそうだったけれど、この雪だるまを見て心が和んだ。

親子の(?)雪だるま

 昔、僕たちが子供の時分に作って遊んだ雪だるまには所々土がついていた。というのも、コンクリートなどで舗装していない地面に降った雪を転がして丸くしていくので土が混ざってしまうから。僕たち腕白小僧のやることだから、上と下の雪玉の形もいびつだったりした。

 それに比べるとこの雪だるま、丁寧に丸く作られている。優しいお母さんと幼い女の子の手になるものかもしれない。
 冷たい手触りを我慢しながら雪の玉を転がす。その玉がだんだんに大きくなってゆく。お母さんがそれを積み上げると雪だるまの出来上がり。子供は喜びの声を上げる。親子による共同作業の間には楽しい会話が交わされたことだろう。
 想像するだけで心が温まる光景だ。

 可愛らしいので写真を撮った。
 よく見ると目や鼻、口がない。時間がなかったのか、子供が雪だるま作りに飽きてしまったのだろうか。あるいは、目などに使う材料の炭が手元になかったのかもしれない。いまの時代、炭団(たどん)や石炭とは縁のない暮らしになっているからなぁ。

目鼻を入れてあげたい気もするけれど…

 買ってきた干柿を食べながらそんなことを考えた。食べ終わると柿の蔕(へた)が残る。「そうだ、こいつを雪だるまの目に入れてやろうか」と思いついた。が、すぐに思い直した。あのままでいいんだ。どこかの親子が仲良く作った、そのとおりの姿でしばらくあの場所に立ってやがて溶けてゆく。僕が余計な手出しをする必要はない。
 東京の“大雪”がもたらした雪だるまに心惹かれながら、干柿をもうひとつ頬張った。

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エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜
配給:ムービーアイ 今秋、有楽座ほか全国ロードショー!

エディット・ピアフを彷彿とさせるマリオン・コティヤール

ムービーアイ エンタテインメント(株) 映画配給部
〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目1-2 ダヴィンチ銀座ビル4F 
TEL:03-5537-0151 FAX:03-5537-0853
http://www.movie-eye.com
http://www.piaf.jp

(C)2007 LEGENDE-TF1 INTERNATIONAL-TF1 FILMS PRODUCTION
OKKO PRODUCTION s.r.o.- SONGBIRD PICTURES LIMITED

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『シャルル・アズナヴール/ベスト・ソングス&ライヴ』
      (東芝EMI TOCP-70188/89 2枚組)

CD1:ベスト・オブ・スタジオ
〈曲目〉1.コメディアン 2.希望に満ちて 3.想い出をみつめて 4.遠い想い出 5.昔気質の恋 6.フォー・ミー、フォルミダブル 7.ラ・マンマ 8.悲しみのヴェニス 9.ラ・ボエーム 10.これからは 11.人々の言うように 12.誰 13.想い出の瞳 14.時 15.私は旅する 16.生ける屍〜『言論犯罪』〜 17.きみが僕を愛する時 18.ユー・メイク・ミー・ソー・ヤング(フランク・シナトラとのデュエット曲) 19.少年がいた 20.世界の果てに

CD2: ベスト・オブ・ライヴ・オランピア
〈曲目〉1.それがわかれば 2.八月のパリ 3.すべては終わり 4.青春という宝〜帰り来ぬ青春 5.僕は戻ってくる 6.愚かな恋 7.燃えつきて 8.僕の肩でお泣き 9.ジャム・セッションのために 10.愛のあとで 11.生命をかけて 12.青春の思い出 13.二つのギター 14.戦いの前に 15.生きる喜び 16.声のない恋 17.きみの思い出 18.灯りを消して 19.のらくらもの 20.アヴェ・マリア

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お  知  ら  せ

詳細は10月25日付本欄をご参照願います。

イングリッド・ベタンクールかけポスター

 国際イングリッド・ベタンクール連盟委員会が全世界的に幅広い支援を呼びかけています。詳細はサイトhttp://www.educweb.org/Ingrid/をご覧下さい。日本語でも読むことができます。

 サイトhttp://www.ingridbetancourt-idf.com/otages/にも注目して下さい。画面右にある"Telechargement"(テレシャルジュマン=ダウンロード)から、イングリッドのポスターをダウンロードできるようになっています。この「お知らせ」欄に掲げた写真と同じものです。

 同じページを下方へスクロールしていくと、左側に写真が縦に並べられています。いろいろなドキュメントを見ることができます。
 上から5番目に"Allumez une bougie"「ローソクを灯して」という項目があります。写真をクリックすると、多くのローソクが並ぶ画面になります。一番下にあるローソクの絵をクリックしてみましょう。その絵が動いてすでに光を放っている列に向かって進んで行きます。
 これで、ヴァーチャルなローソクを1本灯したことになるのです。

イングリッド・ベタンクール解放を訴えるシャンソンたち

 囚われの身となっているイングリッドやその他の人々の解放を歌うことを通して呼びかけているアーティストたちがいます。

 ☆ルノー Renaud 《Dans la jungle》「ジャングルのなかで」(EMI 09463 494690 2)
サイトhttp://www.educweb.org/Ingrid/ からインストゥルメンタル・ヴァージョンをダウンロードできます。

 ☆セシレム Cecilem ピアノを弾きながら歌う女性歌手セシレムが"Chanson pour Ingrid" を歌っています。Emexのサイトからmp3形式でダウンロードできます。

http://emex-music.com/cecilem/

http://www.emex-music.com

歌を聴きながら、イングリッドと人質の方々を支援しましょう。


♪Petites annonces♪

☆『ディア・ピアフ ベスト・オブ・エディット・ピアフ』
(東芝EMI TOCP-67296)

ピアフを敬愛するアーティストたちがセレクトした11曲を含む珠玉のベスト・アルバム。
「恋人が一輪の花をくれた」石井好子 撰/「バラ色の人生」椎名林檎 撰/「パリの空の下」小野リサ 撰/「いつかの二人」クレモンティーヌ 撰/「水に流して」中島みゆき 撰 他全20曲、【解説】大野修平。


♪Petites annonces♪
おすすめシャンソン・フランセーズCD&DVD
(対訳または解説:大野修平)
   
東芝EMI
BMGファンハウス
『シャンソン名曲大全集』
Le florilege de la Chanson Francaise
(GSD-13601〜10/BCD-0094 CD10枚組)
『魅惑のシャンソン名曲集
 〜Vive la Chanson!〜』
TheCDClub
(EMI ODEON FFCP-41710〜1 CD2枚組)
パトリック・ブリュエル
『アントゥル=ドゥ』
(BVCM 34015〜16 CD2枚組)
☆このCDについての詳細は当サイト「ディスクガイド」をご参照下さい。
ユニバーサル・ミュージック・ジャパン
オーマガトキ

ジャック・ブレル
『ベスト・オブ・ジャック・ブレル Brel Infiniment Jacques Brel』
(UICY-9450)

アンリ・サルヴァドール
『ベスト・オブ・アンリ・サルヴァドール』
Henri Salvador Henri Salvador
(CD2枚組 UICY-1258/9)

『アコーデオン』
(DVD OMBX-1004)
[監督]ピエール・バルー
[出演]リシャール・ガリアーノ/タラフ・ドゥ・ハイドゥークス/クロポルト/ダニエル・ミル/モーリス・ヴァンデール/シブーカ/クロード・ヌガロ/coba/続木力/深川和美/まや他